loading...
CASES

リンパ腫

リンパ腫

リンパ球が骨髄以外の色々な部分で腫瘍性に増殖する病気です。

リンパ腫は犬の造血器腫瘍のおよそ90%を占めており、犬では化学療法に対して最も良く反応する造血器悪性腫瘍です。リンパ球は体のどこにでも存在するため、どの臓器に発生してもおかしくありません。

一番多いのは、対表のリンパ節が腫大する多中心型リンパ腫です。

その他、前縦隔型、消化器型、皮膚型などがあります。

全身の体表リンパ節の腫大や、元気食欲の低下、嘔吐下痢など、症状は多彩です。病状が進行して、リンパ節から他の臓器に浸潤した場合は、その浸潤した臓器によって症状が異なります。腹水や胸水が貯留する場合もあります。

リンパ腫は全身疾患であるため、確定診断を行うと同時に全身状態を把握する必要があります。さらに、腫瘍の進行状況も把握する必要があります。

リンパ節やその他異常な臓器について、針を刺して細胞を調べます。また、血液検査にて異常なリンパ球の有無を調べたり全身状態をチェックしたりします。さらに、レントゲン、超音波検査、内視鏡検査など、体内のリンパ節腫大、異常な臓器がないか、その子の状態に応じて検査を選択します。