動脈管開存症
- by すざき動物病院
症例1
トイプードル 3か月齢 1.1kg
ワクチン接種時に心雑音が聴取されたため、心臓検査を実施しました。
心臓超音波検査所見
本来存在しないはずの、大動脈側から肺動脈側に流れる血流が認められました。
動脈管開存症と診断し、手術適応と判断しました。
開胸下にて動脈管結紮術を実施し、動脈管を完全に閉鎖しました。
術中写真
術後の経過は良好です。
症例2
ミニチュアダックスフンド 4ヶ月齢 2.65kg
呼吸が苦しそうとの主訴で来院されました。聴診上重度の心雑音が聴取されたため心臓検査を実施した所、動脈管開存症と診断されました。
本症例では胸部レントゲン検査において、心拡大と肺水腫の所見が認められたため早急な手術が必要と判断しました。
手術では開胸下にてヘモクリップを用いた動脈管閉鎖術を実施しました。
術中写真
術後は心拡大は減少し、呼吸状態も改善しました。
現在まで良好に経過しています。
症例3
雑種 5ヶ月齢 2.4kg
ワクチン接種時に軽度心雑音が聴取されたため心臓検査を実施しました。
本症例では、超音波検査所見が典型的な動脈管開存症と異なっていたため、選択的血管造影検査を行い動脈管開存症と確定診断しました。
この症例では、カテーテルを用いた動脈管のコイル塞栓術を実施しました。
ope後造影検査所見
術後の心臓超音波検査では動脈管を流れる短絡血流は認められませんでした。
良好に経過しています。
症例4
チワワ 8か月齢 1.8kg
各種心臓検査でPDAと診断し、手術適応と判断しました。
開胸により動脈管を結紮・閉鎖しました。
術中写真
現在まで一般状態は良好で、心雑音も認められません。
症例5
チワワ 10ヶ月齢 2.85kg
各種心臓検査でPDAと診断し、手術適応と判断しました。開胸により動脈管を閉鎖しました。
症例6
マルチーズ 1歳齢 3.85kg
各種心臓検査でPDAと診断し、手術適応と判断しました。開胸により動脈管を閉鎖しました。