Herniated disc
椎間板ヘルニア
背中を痛がったり、歩行が困難、または完全に麻痺してしまった場合には椎間板ヘルニアを疑います。ミニチュアダックスフンド、ビーグルなどによく見られます。
重症度分類で軽症であれば、内科的な治療で改善する可能性もありますが、重症であったり、内科治療に反応しない場合は早期の手術をお勧めします。
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Cauda equina syndrome
馬尾症候群
脊椎の中には中枢神経である脊髄神経が通っています。この脊髄神経の末端は腰椎の部分で馬の尻尾のように細かく分かれています。
この部分を総称して馬尾神経と呼びますが、馬尾神経が様々な要因によって圧迫を受けることにより発症する神経症状の総称が馬尾症候群です。
Cervical disc herniation
頸部椎間板ヘルニア
頸椎に生じる椎間板ヘルニアです。
ミニチュアダックスフント、ビーグルなどに好発します。
症状は頸部の疼痛から四肢の麻痺まで様々です。
頸部神経を椎間板が圧迫することによってかなりの痛みを伴う事が多く、元気食欲の低下や、首を動かさず上目づかいで見上げてくる事があります。内科療法で改善する場合もありますが、手術が必要な場合もあります。
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Atlas-axis vertebral instability disease
環椎軸椎不安定症
環椎軸椎不安定症とは第一頚椎と第二頚椎の不安定・亜脱臼・脱臼などに関連して神経障害を起こす疾患です。チワワやトイプードルなどの小型犬によく見られ、環椎軸椎の形態異常に関連しています。また外傷性の骨折に伴い発症することもあります。
症状は様々ですが、痛みや起立困難が見られたり、急性の脊髄障害によって呼吸不全から死亡するケースもあります。一般的には効果的な内科治療での改善は少なく手術により治療されることの多い疾患です。
症例はこちらVertebral body fusion
椎体固定術
脊椎の骨折および脱臼は時に交通事故などの外傷が原因で起こったり、または病的な状態の結果として起こる事が知られています。
脊髄神経自体も損傷されていて予後の悪い場合も多く存在しますが、中には回復の可能性のある場合もあります。そのような場合には脊椎の固定術を実施します。
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