loading...
Information

麻酔って怖いもの?

麻酔って怖いもの?

避妊手術や去勢手術など、様々な場面で耳にする「麻酔」。麻酔薬の体への負担は?どうやって麻酔をかけるの?「全身麻酔」と聞いて不安になられる飼い主さんも多いかと思いますので、今回は、麻酔についてご説明しようと思います。

 

麻酔には、「局所麻酔」と「全身麻酔」があります。
「局所麻酔」は、一時的に痛みを感じる神経を麻痺させる方法です。簡単な皮膚切開や縫合、小さなしこりの切除などを行うときに使用します。
「全身麻酔」は、患者さんに眠ってもらい、意識がない状態で手術やCT、MRI検査などを行う方法です。

全身麻酔をかける場合は、まず留置針と呼ばれる短いカテーテルを血管に留置します。この留置から麻酔のお薬を血管内に注射したり点滴をしたりします。留置から鎮静薬や麻酔薬を投入すると眠くなります。

 

 

 

次に、患者さんの気管の太さに合わせた気管チューブを口から気管内に挿入して酸素と吸入麻酔薬を流し、呼吸と麻酔深度を調節します。

 

 

 

手術の間は、心拍数や血圧、体内の酸素濃度などをモニターする機械を取り付け、異変がないか監視します。また、心拍数や血圧に合わせて吸入麻酔の量を調節します。手術や検査が終わったら吸入麻酔を停止し麻酔をさまします。

 

 

最近は、昔に比べて安全に麻酔をかけられるようになってきました。
しかし、手術そのものや出血、麻酔によって、体には様々な負担がかかります。また、麻酔薬に対してアレルギー反応を示す子もいます。
このようなリスクを少しでも軽減させるために、麻酔をかける上で大切な肝臓や腎臓に問題がないか?心臓や肺は麻酔に耐えられるのか?基礎疾患がないのか?術前に検査を行う事をおすすめします。
また、手術や検査に麻酔が必要になった場合は、十分に理解と納得をされた上で臨まれますように、心配やご質問がありましたら、当院スタッフまで、遠慮せずにお伝えください。