胸腔鏡下心膜切除

心膜は心臓や大血管を覆う袋状構造であり、様々な病気で過剰に心嚢水が貯留してしまうことがあります。それにより心臓が圧迫され、心臓機能が低下してしまうことを心タンポナーデといいます。

心タンポナーデの診断は超音波検査で確定することができ、早急に心嚢水を抜去する必要があります。

心膜に針を刺して心嚢水を抜去すると心臓の圧迫が解除され一時的には改善しますが、繰り返し心タンポナーデを発症する場合があり、その際には手術で心膜を切除を行います。

雑種犬　

心嚢水の貯留があり胸腔鏡下での心膜切除を行いました。

心膜、心嚢水セルブロック検査の病理検査の結果は特発性心嚢水と診断されました。

心膜切除後