頸部椎間板ヘルニア
- by すざき動物病院
頸椎に生じる椎間板ヘルニアです。
ミニチュアダックスフンド、ビーグルなどに好発します。
頸部の疼痛から四肢の麻痺まで症状は様々です。
頸部神経を椎間板が圧迫することによってかなりの痛みを伴う事が多く、元気食欲の低下や、首を動かさず上目づかいで見上げてくる事があります。内科治療で改善する場合もありますが、手術が必要な場合もあります。
ミニチュアダックス 6歳
数日前からの元気食欲の低下、首を動かす事ができない。
フラフラして自力でしっかり歩けない。
自力排尿排便はできていました。
その後、横になったまま動けず食事もできなくなってきたので早期の手術を行いました。
術前に、脊髄造影とCT検査にて突出部位の確認を行いました。
神経が腹側から圧迫されています。
第2、第3頸椎間の椎間板ヘルニアが確認されました。
腹側から頸椎を削って神経を圧迫していた椎間板を取り出しました。
術後の経過は良好で、翌日から立ち上がりご飯も食べてくれるようになりました。
ミニチュアダックス 10歳
数日前より、動かない。前足も後ろ足も動かないとの主訴で来院されました。
神経検査を行い、頸部椎間板ヘルニアを疑ったため、CT検査と脊髄造影検査を行いました。
第4頸椎、第5頸椎間に椎間板ヘルニアを疑う所見があるため、手術を行い、椎間板を摘出しました。
シーズー 5歳
高いところから落ちてしまい、動けなくなったとのことで来院されました。
CT、MRI検査を実施した結果、頸部椎間板ヘルニアと診断し、手術用顕微鏡下でベントラルスロット術を行いました。
術後早期から歩行可能となりました。
MRI画像
術中