About suture reactive granuloma
縫合糸反応性肉芽腫とは
縫合糸反応性肉芽腫とは、手術の際に使用した縫合糸が原因で起きる肉芽腫の事です。どの犬種にも生じる可能性がありますが、最近特にミニチュアダックスフントにて多いと報告されています。体質によると言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
術前に縫合糸反応性肉芽腫を防止する事は難しいため、当院では肉芽腫が生じにくい合成吸収性縫合糸を使用して手術を行っていますが、その場合でも肉芽腫が生じる可能性があります。
Prevent to suture reactive granuloma
縫合糸反応性肉芽腫を防ぐためには
縫合糸反応性肉芽腫を生じにくい合成吸収性縫合糸を使用しても、体にとって縫合糸は異物なため肉芽腫が生じてしまう場合があります。そのため予防するには、縫合糸を極力使用しない手術が必要です。
Treatment policy
当院での治療方針
当院では、体内に残さなければいけない縫合糸は縫合糸反応性肉芽腫が生じにくい合成吸収性縫合糸を使用しています。
さらに、人間でも使用されている「SonoSurg(ソノサージ)」という、超音波凝固切開装置(超音波メス)を使用しています。ソノサージを使用する事によって、縫合糸を使用しないで組織や血管を凝固し、切断する事ができます。