Percutaneous Laser Disc Decompression
PLDDとは
椎間板の中の髄核にレーザーファイバーを刺し、レーザーを照射して髄核を蒸発さ せて行う、新しい椎間板ヘルニアの治療です。
左図：脊柱管内に飛び出た髄核と線維輪が脊髄を圧迫している。髄核にレーザーを照射し、髄核を蒸散させる。
右図：レーザー照射後。飛び出ていた髄核と線維輪の圧迫が解消されている。
Adaptation For PLDD
PLDDの適応について
・麻痺の程度が比較的軽く、痛みでお困りの場合。
・ヘルニアの発生部位が一カ所でなく複数みられる多発性の椎間板ヘルニアである場合。
・椎間板ヘルニアの手術後、再発が心配な場合。
・高齢や持病などが原因で、麻酔リスクが高い場合。
このような場合は、PLDDが有効です。
しかし、全ての椎間板ヘルニアの子に適応になる訳ではありません。
慢性的な長期経過で歩行不能になっている場合や、麻痺の程度が重度で、歩行不能、自力排泄が不可能な場合 などは、一般的な椎間板ヘルニアの外科手術が必要な場合があります。
Effect & Relapse prevention for Herniated disc
椎間板ヘルニアの再発防止、予防に対する効果
椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間の椎間板が脊柱管内に飛び出た結果、神経を圧迫し痛みや麻痺を引き起こす病気です。
椎間板は、頸椎から腰椎まで多数存在するため一度ヘルニアを起こした椎間板以外にも再度発生する場合があります。
また、椎間板ヘルニアが発生しやすい箇所の椎間板にPLDDを実施する事によって今後の発生確率を減少させる効果があると言われています。
About CAUDA EQUINA SYNDROME
馬尾症候群について
脊椎の中を通っている脊髄神経は、腰椎の末端で馬の尻尾のように細かく枝分かれしており、この部位の神経を馬尾神経と言います。この馬尾神経が様々な要因によって圧迫を受ける事により、疼痛や歩行困難、尿失禁などの症状を引き起こします。この症状を総称して、馬尾症候群と言います。確定診断は、レントゲン写真だけでなく、臨床症状や神経学的検査を総合して行います。CTやMRIが必要になる場合もあります。治療は痛みや炎症を取るための鎮痛薬などの内科治療や、麻痺がひどい場合は外科治療が必要になることもあります。PLDDは神経の圧迫を取り除くため、馬尾症候群に対しても有効な場合がありますので、詳しくは当院までお尋ねください。
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